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ブログネタ:「雨」と聞いて思い浮かぶのはどんな曲?

2011/12/07 01:07
雨の街を by 荒井由実

「夜明けの雨はミルク色」という印象的な出だしが脳裏に焼き付いています。



ブログネタ:「雨」と聞いて思い浮かぶのはどんな曲?
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Beatle Spots in London (6)

2009/10/19 01:06
さて、ロンドンのビートル・スポット訪問の旅もいよいよ最終回です。

最後に訪れたのは、映画「Let it be」の中でルーフトップ・ギグが行われた、旧アップルビルであります。この映画はまだDVD化されておらず、残念至極です。なんといってもこのルーフトップ・小ライヴはビートルズがまがりなりにも一般聴衆の前で演奏を披露した最後のシーンなのですから。

旧アップルビルは、Savile Row:(サヴィル・ロー)という通りにあります。地下鉄の「Piccadilly Circus」駅から歩いて5分くらいのところにあります。まさにロンドン・ダウンタウンの中心です。

この通りにはテイラーが多くあって、実際、旧アップルビルの周囲のビルの殆どは一階が仕立て屋さんでした。日本語の「背広」はサヴィル・ローから来ているというのは有名な話ですね。

そのようなビジネス街ですから、この屋上でライヴをやったというのは、かなりサプライジングな出来事だったのではないでしょうか。ビートルズならでは、とも云えます。しかも、周辺のビジネスマンは只で演奏が聴けたのですからラッキーですね。


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こうして、あわただしく廻ったロンドンのビートルズ名跡巡りは終わりました。トラブルがあったり、途中で買い物をしたりしましたから、廻り終わった時にはもう午後2時を廻っていましたが、そういったロスがなければ、およそ半日(午前中)で廻れるレヴェルです。私はこの後、大英博物館に向かったのでへとへとになってしまいましたが、ともかく、多かれ少なかれ自分の中に染みこんでいるビートルズの空気を感じることができて、疲労感とともに大きな充足感の得られた旅でありました。





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Beatle Spots in London (5)

2009/10/13 23:38
「Marylebone」からBakerloo線で「Oxford Circus」駅へと向かいました。目的はOxford Streetにあるレコード店HMVです。
実際には「Bond Street」駅の方が最寄りだったのですが…。

ビートルズはこのHMVでデモ・レコードをプレスし、それがEMIとの契約に結びつくことになりました。現在のHMVのはす向かいに「Foot Locker」の看板を掲げるビルがあるのですが、それが当時のHMVがあったビルでした。旧HMVにはプレートが掲げてあって、ビートルズデビューに果たした役割についての説明が書かれています。

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          ↑旧HMVビル

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          ↑旧HMVビルのプレート

さて、現HMVの方にも寄ってみました。つい1週間ほど前にリマスター盤が出たばかりとあって、結構スペースをとって売り出していました。しかし、日本以上の熱狂ぶりという印象ではありませんでした。日本出発前はボックスセットをここで購入して帰ろうかという考えもあったのですが、日本より高いし、重い荷物になるしで迷っていました。しかし、結局、売り切れていて購入することは出来なかったのです。これはこれで良かったと思っています。帰国後、Amazonで購入しましたが、こんなに重いものをイギリスから持って帰るなんてあり得ません。空港でエクセスとられます。怪我の功名です。

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          ↑現在のHMV

HMVというのは、「His Master’s Voice」の意味で、蓄音機に耳を傾ける犬がトレードマークになっています。この犬は蓄音機から流れるご主人の声を聞いているという訳です。日本Victorも同様のマークを使用していますよね。






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Beatle Spots in London (4)

2009/10/13 23:22
次に訪ねたのは、映画「A Hard Day’s Night」の冒頭に出てくる「Marylebone」駅です。ファンに追いかけ回されるあの有名なシーンです。「St. John’s Wood」からJubilee線とBakerloo線を乗り継いで、到着したのは12時前でした。

最近TVでもビートルズを意識したCMが放映されていますが(資生堂unoのFOG BAR)、その中にもこの駅は出てきますね。

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      ↑4人は写真左側の壁沿いを走っていました。

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      ↑右奥が映画の撮影に使われた1番線

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Beatle Spots in London (3)

2009/09/27 00:54
アビーロードを後にして、ポールのロンドン宅に行ってみることにしました。

ポールは普段、ここに住んでいる訳ではないのですが、近くだったので寄ってみたという感じです。

「St. John’s Wood」駅から5分ほどの閑静な住宅街にあります。

実のところ、正確な場所は分かっていませんでしたし、表札も有りませんので、どうしたものかと思っていましたが、塀の落書きですぐにそれと知ることができました。

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     ↑ロンドンのポール邸

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     ↑塀の落書き

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     ↑「St. John’s Wood」駅にあるBeatles Coffee Shop





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Beatle Spots in London (2)

2009/09/23 02:31
ロンドンのビートル・スポットと云えば、やはり「世界一有名な横断歩道」ということになりましょう。

コヴェント・ガーデンに近いホテルを8:30頃に出発し、地下鉄を乗り継いで「St. John’s Wood」へ。同駅からは地図を片手に意気揚々とアビーロードへと向かいました。9時過ぎには現地に到着してしまい、これは調子良いなあと思っていたのですが、落とし穴が待っていました。アビーロード・スタヂオで数枚の写真を撮ったところで、こともあろうに、デヂカメの充電式バッテリーが切れてしまったのであります。何という不手際か。

すぐに駅まで戻って、インスタント・カメラを売っているような店を探してみたのですが、見あたりません。辺りに心当たりもありませんから、結局はホテルの方まで戻ることにしました。ホテルには置いてきた携帯電話もあるので、それをカメラ代わりに使えるというもくろみもありました。私の携帯は海外で使えるようにはしていないので、ロンドンでは無用の長物なのですが、こんな風に役にたつとは思いませんでした。

そんなこんなで結局、1時間半ほどロスしてしまいましたが、気を取り直して11時に再びアビーロードへ。仕切り直しです。iPodからは「I Want You(She's So Heavy) 」が流れています。

昼近くになっていたせいでしょう。横断歩道には、最初に訪れた時は殆ど人がいなかったのですが、多くのファンがうろうろしていました。若い人たちもいて、未だに侮れないビートルズの影響力を垣間見た気がしました。まさにメッカですねえ。落ち着いて写真を撮るには、交通量も観光客も少ない早朝がお奨めです。

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                ↑ 反対側から見たところ。多くの人が奥の中央分離帯から写真を撮っている。

アビーロード・スタヂオは非常に閑静なたたずまいで、到底音楽スタヂオには見えません。表から見ると、どこにどうスタヂオが収納されているのだろうといった感じです。ダウンタウンからは離れていますし、実際、コンビニも見あたらないような場所ですから、音楽制作に集中できるのでしょうね。塀には多くの落書きがなされており、半ば残念な気持ちもしましたが、数々の名盤を生み出した聖地の宿命かも知れません。

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暫したたずんだ後、天から授かりものが降ってくるかも知れないと思い、横断歩道をゆっくりと渡って、駅へと向かいました。さて効用の程は如何に…。





アビイ・ロード
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Beatle Spots in London (1)

2009/09/21 23:49
ロンドンに出張する機会がありましたので、去る9月17日に、初めてビートル・スポットを廻ってみることにしました。

私は、全曲を知っていますのでずぶの素人というわけではありませんが、活躍していた時期のビートルズをリアルタイムで知っている訳でもありませんし、熱烈なビートル・メイニアという訳でもありません。ついこの間まで、Day Tripperはポールの曲だと思っていたくらいです。yahooの「オリジナル・アルバム・リマスター盤 発売記念! ザ・ビートルズ・クイズ」なるものにトライしてみたところ、かろうじて初級をパスできたというレヴェルです(やれやれ)。私は音楽づくりを続けていますが、私の音楽とビートルズを結びつける人は殆どいないでしょう。

それでも、私の英語と音楽は、その基礎的な部分において、ビートルズが原点となっています。中学校くらいまでは、ビートルズの歌詞を思い出せば、大抵のテストは乗り切ることができました。何曲かは演奏のコピーもしました。BlackbirdやLady Madonnaは今でもギターやピアノで再現できます(たぶん)。

ロンドンには一度来たことがありますが、そのときはエヂンバラが主目的で、ロンドンはトランシットのため立ち寄ったという程度でしたから、実質、今回が初めてということになります。おりしも、ビートルズの全アルバムがリマスタリングされて9月9日に全世界で発売となり(これについては後日書いてみたいと思います)、その3日後にロンドン入りするというのも何か因縁めいたものを感じて、ゆかりの地を訪ねてみることにした訳です。

ロンドンのビートル・スポットと云っても思い起こすのは、アビーロードと彼らがルーフトップ・ライヴを行った旧アップル・スタヂオのビル程度です。しかし、世の中には強烈なファンがいますから、情報に不足はありませんでした。特に、少し古い本ではありますが、「ビートルズの歩き方−ビートルズゆかりの地完全ガイドブック−ロンドン編」は大変参考になりました。

行程は以下のとおりです。初心者コースと云えるでしょう。全て地下鉄で廻りました。ロンドンの地下鉄はエスカレータやエレヴェータが十分に完備されておらず、また、ちょっとしたトラブルもあって、へとへとになりましたが、それでも半日で廻ることができました。

1. アビーロード
2. ポールの家
3. メリルボーン駅
4. HMV
5. 旧アップル・スタヂオ

では、これから数回に分けて、紹介していきたいと思います。


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↑とりあえず、ビートルズとは何の関係もありませんが・・・。
 美麗なお姉さん方の弦楽四重奏団が、Griegの「Wedding Day at Troldhaugen」を演奏してくれました。






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小説を基にした映画(3)

2009/05/31 01:57
■ジョイ・ラック・クラブ

1989年にこの小説で彗星の如く現れた中国系米国人作家エイミ・タンの作品です。

私が「ジョイ・ラック・クラブ」に思い入れがあるのは、原作を英語で読んだからです。しかも、私は次作「キッチン・ゴッヅ・ワイフ」も原文で読んでいるのです。英語原文で2作品を読んだという作家はこの人だけです。その理由は何かというと、直接的な要因は装丁が良かったからなのですが、むろん、話も楽しめる。しかし、それよりも特筆すべきは英語が読みやすいという点なのです。

まず、言葉遣いが平易で、jargonは殆ど現れません(無論、中国文化を知る我々にとってという話ですが。文も短く、複雑な修飾関係に悩む必要がありません。これはおそらく、エイミ・タンが広告業界で下積みをしてきたことと関係しているのでしょう。洋の東西を問わず、ジャーナリズムに身を置く人の文章は分かりやすく、読みやすいものです。

次に、文化的背景の類似性が挙げられるでしょう。話は、中国系米国人の生活を描いたものです。中国の習慣や歴史が頻繁に顔を覗かせます。麻雀や十二支、教育問題などは、我々にも極めて身近な話題です。戦時中、我々の祖先が中国でやらかした残虐行為がどのように現代に影響しているのか―― 同じ日本人として考えさせられずにはいられません。こういう本を読むと、善し悪しは別にしても、中国と日本との文化的つながりの深さに改めて驚かされるのであります。

明確な対立軸が交錯するのも、私の好みに合っています。この作品は、西洋と東洋、新しいものと古いもの、近代と現代、男と女、親と子という対立軸に沿って描かれており、これにより、イグゾティシズムの香り立つ独特な摩訶不思議世界が構築されているのです。しかも、その対立軸の両側とも、我々には馴染みの深い世界なのです。

この小説はまた、そのスタイルに特徴があります。短編を各章にして合冊して長編に仕立て上げたような印象なのです。事実、いろいろな雑誌等で発表した短編を寄せ集めたようです。その割には、テーマに一貫性があるため、違和感はありません。この短編寄せ集めタイプの書き味もまた、丁度、クラシックにおける組曲のように、気の短い現代人に合った手法なのではないかと思えるのです。

さて、小説原作の話ばかりしてしまいました。肝心の映画にも触れておかなくては・・・。

この作品は1993年に映画化されています。最初に紹介した2作は、原作並あるいはそれ以上の出来だと思われる映画でした。しかし、「ジョイ・ラック・クラブ」に関しては、小説の方が優れていると感じました。原作を忠実に表現しようとするあまり、全てのエピソードを詰め込んでおり、映画はなんだか慌ただしい印象なのです。観ていて、結構、混乱するかも知れません。

しかし、これは小説を読んでから観たせいだとも考えられます。なにせ、監督したのは、ヴェトナム戦争などアジア的視点に立った映画を撮り続けるオリヴァー・ストーンなのですから・・・。悪かろうはずがありません。


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小説を基にした映画(2)

2009/05/31 01:46
■「サイダー・ハウス・ルール」

米国の代表的現代作家として君臨するジョン・アーヴィングの作品です。

彼の描く「日常の中の非日常」は秀逸で、荒唐無稽と紙一重ではあるものの、こんなこともありそうだなと思わせるような題材を、coincidentalに描いていきます。つまり、「風が吹けば桶屋が儲かる」ような話を、テクニカルに必然的に描いていくのです。まさに、アイディアとテクニックの宝庫です。

アーヴィングが作家としての地位を確立した、1978年の作品「ガープの世界」の導入部を例に取ってみましょう。もう20年近く昔に読んだものなので、記憶は不確かですが、紹介します。

「第二次大戦中、従軍病院にある若い看護婦がいた。この女は、手が触れるのも勘弁して欲しいと云うほどの男嫌いであった。しかし、子供は欲しいと思っていた。『なんとか、男との複雑な手続き無しに自分の子供を手に入れることはできないものか』。そこに、ある男性患者が収容されてくる。この男は狙撃手で、戦闘機に乗って交戦中、逆に被弾してしまったのである。病院に運び込まれたとき、すでに完全な植物状態であった。ところが、下半身だけは反応を示したのである。そのことを知った看護婦は、これを利用することを思いつく。ある晩、病室に潜り込み、患者の陰部を刺激して勃起させ、自ら馬乗りになって精を受けたのであった。こうして、生まれてきたのがガープである」。いやはや。

この「ガープの世界」をはじめとして、アーヴィングの作品には映画化されたものが少なくありません。有名なところでは「ホテル・ニュー・ハンプシャー」、比較的最近のものとしては「サイモン・バーチ」があります。彼はかなり書きまくるタイプであり、小説は冗長な印象もありますし、正直なところ、まどろっこしく、いらいらすることもあります。最後まで読み終えるのがなかなか難しい作家と云えます。その点、映画は、筋書きがすっきりしているし、テンポもよい。映画の方がおすすめです。

そんなアーヴィング作品を扱った映画の中でも、出色なのが「サイダー・ハウス・ルール」です(小説は1985年、映画化は1999年)。「堕胎」というキリスト教社会では御法度の題材を真正面から捉え、ルールとは一体誰のためのものなのか、という重い命題を極めて技巧的に描いていきます。

ルールを作る者と、押しつけられる者。ルールが定められた背景にある思想と、その思想を離れ一人歩きするルール。それらの対抗軸がいくつかのエピソードによって象徴的に提示され、寓話的物語を織りなしていく。これまた、観た後で思わず考えさせられてしまうタイプの映画であります。

「悪法もまた法なり」というのは、小説や映画で幾度も取り扱われている陳腐なテーマかも知れません。しかし、この作品は「観客に考えさせる」やり方が妙に自然なのです。現れる登場人物は決して聖人君主ではなく、為政者や権力者でもない。欲望やエゴを抱えた一介の市民です。ですから、説教臭さが全くないのです。見終わった後で何かが残る作品です。

意外なことに、この映画の脚本はアーヴィング本人が書いており、これにより彼はアカデミー賞を受賞しています。小説家が欲を出して脚本に手を出すのはよくある話ですが、残念ながら成功例はごく限られています。その点でも喝采を献上したい作品と云えます。



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小説を基にした映画(1)

2009/05/31 01:28
世の中には、映画をノヴェライズしたものもあれば、小説を基にした映画も存在します。
どちらにしても、映画と小説には、内容的な差があったり、あるいは、中身の違いはそうないのに、印象や出来映えがだいぶ異なることがあります。というより、そういったケースが大半では無いでしょうか。

ここでは、小説を基にした映画の中でも、小説・映画ともに優れているといういわばWin-Winの作品を3つほど紹介したいと思います。

では、その一。


■ショーシャンクの空に


スティーヴン・キングの原作です。

キングはホラー作家として大成功し巨万の富を築き上げましたたが、結構snobbishなところがあると見えて、三文文士的に扱われるのを嫌ってか、時折、純文学系の作品も書いています。
古くは「スタンド・バイ・ミー」があるし、最近はむしろ超自然現象を避けた穏やかなホラー作品「ミザリー」や「黙秘(原作:Dolores Claiborne)」、超自然現象をスパイス程度に用いながらもホラーとは言い難い「グリーン・マイル」や「アトランティスの心」など、ホラーの枠にとらわれぬ好作品を精力的に発表し続けています。今なお衰えを知らぬヴァイタリティ、アイディアには頭が下がる思いがします。

これらの作品は、小説としてのレヴェルが高いだけでなく、それを忠実に再現した映画もかなり見応えがあります。見終わった後で、考えさせられるタイプの作品なのです。

そのような作品群の中でも特筆すべきなのが「ショーシャンク」。この作品はホラーでも無ければ、十八番の超自然現象も出てきません。完全なる純文学作品です。

無実の罪で囚われの身となった悲しい男が夢を捨てることなく現実に立ち向かっていくという実にheart-warmingな作品です。原作は1982年の発表(邦訳1988年)、映画は1994年に公開されています。

この映画は、極めて原作に忠実に作られています。そのことを示す逸話を照会しましょう。私が映画をヴィデオで初めて観た時の話です。見始めてすぐに既視感を覚えたのです。何から何まで見たことがあるような気がしてならない。特に象徴的に現れる「リタ・ヘイワース」という女優の名は、記憶に刻み込まれていました。しかし、肝心の主人公を演じている俳優に全く見覚えがないのだから、観たことがないのは確かな訳です。それで、もしやと思い、本棚を探ってみたところ、短編集「ゴールデン・ボーイ」に「刑務所のリタ・ヘイワース」という名の中編を見つけたという訳です。これでは容易に想い出す訳もありません。タイトルが全く違うのですから。

この作品は、むしろ映画の方が出来が良いのではないかと考えています。小説の方は、中編ということもあって、キング独特の書き込み―― 時には冗長と思えるほどの余談によって人物像や背景を分厚くしていくという書き込みがどうも足らない感じなのです。長い年月を扱う小説なので、中略的に端折っているためだと思います。映画の方は、その辺の不足感がほとんど感じられません。2時間程度の映画というメディアには手頃な小説だったということだと思います。

そうは云っても、筋書きからすると大した内容ではないのに、ここまでの分量に仕立てあげたキングの筆力は大いに評価すべきです。どんでん返しはこのようにしなくてはならないという好例だと思います。

ともかく、映画化されたキングの小説の中でも、「グリーン・マイル」と「ショーシャンク」は絶対に観ておかなくてはならない映画だと思います。原作の方も是非、どうぞ。


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1Q84

2009/05/29 22:35
村上春樹の「1Q84」が発売になりました。

今日(5/29)発売という話だったのですが、昨晩、西新宿のブックファーストに寄ったら、もう既に平積みされていて、早速、上下巻とも購入しました。本日、別の書店を覗いてみましたが、もう既に上巻は売り切れていました。純文学作品が初日で売り切れてしまうとは、恐るべし。さすがです。

それにしても大変な分量です。上下巻合わせて1,000ペーヂを超すという大作です。スティーヴン・キングも真っ青ですよ、これは。これほどのペーヂ数を通常の厚さの単行本2冊にまとめているわけですから当然と云えば当然なのですが、「紙が薄い」というのが第一印象でした。

事前の触れ込みでも内容が分かるような材料は全く見あたりませんでしたし、実際に手に取ってみても、帯にも参考になるようなことは何も書かれていない。読み始める前から、実にミステリアスな本であります。

タイトルがまた非常に思わせぶりで、「1Q84」を「いちきゅうはちよん」と読ませる辺りから、西暦1984年のことだと想像するのが精一杯。1984と云えばやはり、英国作家のジョーヂ・オーウェルを思い浮かべてしまうわけですが、となると、「ピンボール」や「カフカ」と同様、過去の文学のパロディなのか…。期待はますます膨らむばかりです。

村上春樹は海外でも大人気ですから、この作品のタイトルがどのように訳されるのかも楽しみなところです。外国では「1Q84」から1984を想起するのは無理というものでしょう。ひとつ考えられるのが、Qを小文字にする方法。「1q84」なら1984にも見えなくも無いでしょ?

まだ30ペーヂほどしか読んでいませんが、例によって謎めいたプロローグにいきなり引き込まれてしまいました。彼にしては珍しく、三人称で語られています。この辺もある意味で意気込みなのかなあと…。既に彼の世界も一人称では語れないほどの広がりを見せている訳ですから、当然の流れでしょう。

というわけで、暫くは楽しませて戴くことにします。今日は早速、久し.ぶりにヤナーチェクの「シンフォニエッタ」をiPodに落として聴いていました。話の冒頭でこの曲が出てくるのです。こういった楽しみも村上作品にはありますよね。

さあて、はじまりはじまり。


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村上春樹

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iMix アコースティック・アンビエント

2009/05/28 23:55
環境音楽(アンビエント)のセレクションをiMixにアップしました。
暖かめでアコースティック、そしてややアジア的な雰囲気のトランキライザーを集めてあります。
Lonesome Spring's collection of tranquil and soothing ambient music with somewhat asian flavor.

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ダースの神秘〜「A Dozen Botanical Novelettes」うらばなし

2009/05/17 21:45
12というのは誠に特別な地位を与えられた数であります。

午前、午後は12時間で区切られ、地球の公転周期は月のそれの12倍です。
1年は12ヶ月であり、かくいう私も12月生まれである訳ですが、これだってシーザー(BC100〜BC44)とアウグスツス(BC63〜AD14)が7月、8月を無理矢理突っ込んだ結果というのだから、手が込んでいるではありませんか。

12インチは1フットになり、それは昔のLPレコードの直径になります。
黄道をまたぐ星座は十二宮、干支は12種類の動物で表されています。
日本のプロ野球は12球団から成り、1オクターヴは12の半音で構成、色環も12色、ヂーザズ・クライストの使徒は12人です。

何にもまして、12にはそれを表す特別な数量表現が用意されているのです。ダース(dozen)です。このような数は、1(single)、2(couple)以外にないのではないかと思います。

何故なのでしょうか。

これは想像に過ぎませんが、12が便利な数字だからということではないかと思います。
12は1、2、3、4、6というベーシックな自然数を約数としているから、いろいろな点で都合がよいのです。
2分割にも、3分割にも、4分割にも出来るというのは、実に便利ではありませんか。
音楽のリズムで考えてみると、3拍子にも4拍子にも、はたまた6拍子(2拍子)にも対応が可能なわけで、非常に自由度が高くなるわけです。

12は特別な数字なのです。

こんな風にして、アルバム「A Dozen Botanical Novelettes」の収録曲数(ボーナストラックを除く)が決まったわけです。
おまけに、1曲平均5分と仮定すれば、総演奏時間は丁度1時間になります。実際、ボーナストラックを除く12曲をきっちり1時間となるようにまとめてあります。時計代わりにもなるのです。えへん。どうでもよいでしょうが…。
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映像的音楽いろいろ

2009/05/09 01:45
ではでは、peevee TVにアップしている曲を紹介します。
一応、全曲丸ごと聴くことができます。

まずは、アルバム「A Dozen Botanical Novelettes」の曲から2曲をば・・・。
音楽的映像ではなく、映像的音楽。映像の方はあくまで脇役ですので、ご容赦を。

Soir De Paris © 2009 Haru Koichiro 
動画はこちらへ
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Baby Blue Eyes © 2009 Haru Koichiro
動画はこちらへ
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こちらはおまけで歌ものです。

かなかな暮涼
© 1998 Haru Koichiro & Kobayashi Naohito
動画はこちらへ

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L i f t o f f !

2009/05/07 00:26
はじまりはじまり

世の中、春ですし。私のように・・・。

とりあえず、新作自作曲の宣伝なんかをしてみようかと・・・。
環境音楽とか、環境とか、音楽とか、アンビエントとか、タンヂェントとか、ヒーリングとか、フィーリングとか、DTMとか、DDTとか、そんな物に興味がある方は、HPの方を覗いてみてください。右も左も分からぬまま作ったHPなので、大変見苦しいとは思いますが、曲の試聴リンクが貼り付けてあります。

http://members2.jcom.home.ne.jp/lonesome_spring/index-Jpn.html

↓これが問題の新作CD「A Dozen Botanical Novelettes」のヂャケット。


画像  画像


YouTubeなんかにも、何曲かアップしています。
http://www.youtube.com/watch?v=V9kysOiVtUQ
http://www.youtube.com/watch?v=cG5WbvMSvqU

以下、HPのさもしい宣伝文句から引用・・・。まっ、よろしゅうに。

******************
 「A Dozen Botanical Novelettes」は、haru のオリジナル作品13曲を収録したアンビエント・アルバムです。
 全曲とも、非常に落ち着いた心やすまる曲調で、ややアジア的な雰囲気を有しています。深いリヴァーブに漂うシンプルな フレーズは、あなたを心安らかな世界へといざなってくれることでしょう。シンプルですが、よく耳を澄ませて聴いていただくと、いろいろと発見があると思います。
 曲のタイトルは、アルバムタイトルでお分かりのように、全て植物の名前に由来しています(こんなに魅力的な名を持つ植物が実在するのです!)。
 全曲とも 、「the Lonesome Spring」こと、haru が即興的に作曲し、自宅録音したものです。キーボードやギターを中心として、補足的にいくつかの民族打楽器を演奏しています。

iTunesはこちら
http://ax.itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/browserRedirect?url=itms%253A%252F%252Fax.itunes.apple.com%252FWebObjects%252FMZStore.woa%252Fwa%252FviewAlbum%253Fid%253D310346236%2526s%253D143462



A Dozen Botanical Novelettes
2009-03-24
Haru

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